“ひだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒダ
語句割合
襞55.2%
飛騨26.7%
襞襀4.3%
肥立3.2%
左2.7%
褶2.1%
乾田1.1%
比田0.3%
引板0.3%
肥田0.3%
劈襀0.3%
斐太0.3%
日田0.3%
樋田0.3%
火断0.3%
皴折0.3%
皺0.3%
皺襞0.3%
裳0.3%
褶襞0.3%
襞折0.3%
飛太0.3%
飛彈0.3%
飛田0.3%
𧞃0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま午後四時すこし過ぎ、裳(も)の襞(ひだ)が次第に暗く紫色へ移つてゆく女身像をみつめながら、私は自分の胸のあやしい高鳴りに耳を澄ます。
恢復期 (新字旧仮名) / 神西清(著)
其道(そのみち)に志す事(こと)深きにつけておのが業(わざ)の足らざるを恨み、爰(ここ)日本美術国に生れながら今の世に飛騨(ひだ)の工匠(たくみ)なしと云(い)わせん事残念なり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
盤台面(ばんだいづら)の汚い歯の大きな男で、朴歯(ほうば)の下駄を穿(は)き、脊割羽織(せわりばおり)を着て、襞襀(ひだ)の崩れた馬乗袴(うまのりばかま)をはき、無反(むぞり)の大刀を差して遣って参り
「何のふが悪い、不義の子じゃあるまいし」と声を荒(あらら)げるのもはげましの気持から出る言葉であった。そうした中でいねはしだいに肥立(ひだ)っていった。
暦 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
すると其の翌年寛政(かんせい)十年となり、大生郷村の天神様から左(ひだ)りに曲ると法恩寺(ほうおんじ)村という、其の法恩寺の境内に相撲が有ります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
だのにあの無生物は永遠の理想を遂(と)げたとでもいうように、白い雪の褶(ひだ)さえ折目正しく取り澄し切っている。彼女はあれで満足なのか、寂しくはないのか。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
乾田(ひだ)の穭(ひつぢ)のしたぶしに
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
「あんなものあ、宅(うち)にあったって仕方がないんだから、持って御出でよ。なに比田(ひだ)だって要(い)りゃしないやね、汚ない達磨なんか」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は子供の時分比田(ひだ)と将棋を差した事を偶然思いだした。比田は盤に向うと、これでも所沢(ところざわ)の藤吉(とうきち)さんの御弟子だからなというのが癖であった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
引板(ひだ)かけて早稲田守るべくなりにけり穂末におもる秋の初風
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
小山田の稲城(いなき)はなれぬ稗鳥(ひえどり)を吹きおどろかす引板(ひだ)の夕風
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
ハア、お一人は静岡(しづをか)の知事(ちじ)をなすツた関口(せきぐち)さん、お一人は御料局長(ごれうきよくちやう)の肥田(ひだ)さんで、お情交(なか)が好(い)いもんだから、何時(いつ)でも御一緒(ごいつしよ)で。岩「大層(たいそう)お忙(せわ)しさうで。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
それに関口(せきぐち)さんと肥田(ひだ)さんは鉄道(てつだう)には懲(こ)りたと云(い)つて、何日(いつ)でもお馬車(ばしや)で。岩「何(なに)しろ奇態(きたい)なもので……。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
劈襀(ひだ)にぢみなる色を用ゐて他の部分と區別す、はでなる色を用ゐる時は劈襀なることを知り難し、さればひだに適(ふさ)はしき色を所持せぬ畫家の己が技(わざ)をこゝに施しえざる如く
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そしてその新井町の西には山地にかかって斐太(ひだ)村があり、ここに大字飛太(ひだ)があって、竪穴や古墳が多く遺され、先年その古墳の一つから
「ケット」と「マット」 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
広瀬淡窓は人も知つてゐる如く豊後日田(ひだ)の儒者であつた。ある時養子の青邨(せいそん)が淡窓に訊いた事があつた。
彼は秋の朝の光の輝く、山国川の清冽(せいれつ)な流れを右に見ながら、三口から仏坂の山道を越えて、昼近き頃樋田(ひだ)の駅に着いた。淋しい駅で昼食の斎(とき)にありついた後、再び山国谷(やまくにだに)に添うて南を指した。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「火避(ひよ)け火断(ひだ)ちをすれば、火神の霊験で必ず願望が成るとは、里人の信仰ですが、そのような伝説は、いったい何から由来したものでございましょうか」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長く蜿(く)ねった皴折(ひだ)の白い衣は、幾十回となく起伏を重ねて、凹面にはデリケートな影をよどませ、凸面には金粉のような日光を漂わせ、その全体は、単純一様に見えながら、部分の曲折、高低
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
四肢のしなやかさは柔らかい衣の皺(ひだ)にも腕や手の円さにも十分現わされていながら、しかもその底に強剛な意力のひらめきを持っている。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
わたくしの欲望(ねがひ)は高くまた低く、皺襞(ひだ)の高みでは打揺(ゆら)ぎ、谷間(あひ)では鎮まりまするが、白と薔薇色のおんみの御体(みからだ)を一様に接吻(くちづけ)で被ひまする。
黒ずんだ昆布の裳(ひだ)を思わすようなギサついた口唇の横から、撲殺される刹那に、自分の歯で××食いちぎったらしい血まみれの舌××××××を、だらりと意気地なく吐き出していた。
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
蓋(かさ)は浅い鐘形で径五分ないし一寸ばかり、灰白色で裏面の褶襞(ひだ)は灰褐色である。全体質が脆く、一日で生気を失いなえて倒れる短命な地菌である。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
試(こころみ)に諸君と共に、郊外に立って雪の山を見よう、雪が傾斜のある土の上に落ちると、水のように低きに就く性質を有するから、山の皺や襞折(ひだ)の方向に従って、それを溝渠として白い縞を織る。
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
そしてその新井町の西には山地にかかって斐太(ひだ)村があり、ここに大字飛太(ひだ)があって、竪穴や古墳が多く遺され、先年その古墳の一つから
「ケット」と「マット」 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
わしら若い時飛彈(ひだ)に行きやしたが、あちらあ赤痢が地方病でごわしてなあ、まるで村中赤痢だつつうに死ぬ者あ一人もねえでごわす。
山を想ふ (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
「二三ヶ月前に入門いたしました、飛田(ひだ)庄介、前川満兵衛、それから山村紋左衛門、ちと私には怪しいように……」
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ゐない時は、やさしく、はにかんでゐるかと思ふと、なぜと云ふこともなく度々陰気な物案じに陥いる。ドルフが出てさへ来れば、情(じやう)のある口の両脇に二本の𧞃(ひだ)が出来て、上唇を上へ弔り上げる。