“引板”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひだ33.3%
ひきいた33.3%
ひた33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引板ひだかけて早稲田守るべくなりにけり穂末におもる秋の初風
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
案山子の人形なども同じことで、半日も見ていればこれが人間でないことは鳥にもわかる。雀なども引板ひきいた鳴子なるこには驚くが案山子の頭には折々は来てとまるかも知れない。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鳴子なるこ引板ひたも、半ば——これがためのそなえだと思う。むかしのものがたりにも、年月としつきる間には、おなじ背戸せどに、孫もひこむらがるはずだし、第一椋鳥むくどりねぐらを賭けて戦う時の、雀の軍勢を思いたい。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)