“無反”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むぞり55.0%
むそり25.0%
むぞ10.0%
むそ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盤台面ばんだいづらの汚い歯の大きな男で、朴歯ほうばの下駄を穿き、脊割羽織せわりばおりを着て、襞襀ひだの崩れた馬乗袴うまのりばかまをはき、無反むぞりの大刀を差して遣って参り
侍「なに甜めるものか、うーんと振解ふりほぐして、枕元にあった無反むそりの一刀を引抜いて、斬付けようとすると、がら/\/\と家鳴やなり震動がした」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
とたんに、きはなたれた無反むぞりの戒刀かいとう、横にないでただ一せんの光が、松の枝にブラさがった大九郎のどうを通りぬけてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まくらにしていたらしく、おかしいほど長い、無反むそりの刀が、あたまのほうに置いてあるのだ。汗と陽のにおいが、お高の鼻へただよってくるような気がした。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)