“むそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
汚穢37.5%
六十25.0%
無反25.0%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うむ。」と腰をのばして老婆は起き、「やれ、汚穢むそうござります。」藁屑わらくず掻寄かきよせて一処ひとつに集め
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
工人、近江之丞桃六おうみのじょうとうろく六十むそじばかりの柔和なる老人。頭巾ずきん裁着たッつけ、火打袋を腰に、扇を使うてあらわる。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その前後に二人の鬚武者ひげむしゃが立ちはだかっていた。二人とも笠は持たず、浪人らしい古紋付に大髻おおたぶさ裁付袴たっつけばかまである。無反むそりの革柄かわづかを押えている横肥りの方が笑ったらしい。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「さようならば、御免をこうむりまする。伊賀ごえでおいでなすったお客じゃないから、わし股引ももひきむそうても穿いて寝るには及ばんわ、のうお雪。」
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)