“けがれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
穢36.0%
汚28.0%
汚穢18.0%
汚垢4.0%
涜4.0%
塵埃2.0%
気枯2.0%
汚涜2.0%
汚濁2.0%
触穢2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
禍害なるかな、偽善なる学者、パリサイ人よ、汝らは白く塗りたる墓に似たり、外は美しく見ゆれども、内は死人の骨とさまざまの穢(けがれ)とに満つ。
駈込み訴え (新字新仮名) / 太宰治(著)
神職 や、この邪(よこしま)を、この汚(けがれ)を、おとりいれにあい成りまするか。その御霊(ごりょう)、御魂(みたま)、御神体は、いかなる、いずれより、天降(あまくだ)らせます。……
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
されば行け、汝一本(もと)の滑かなる藺(ゐ)をこの者の腰に束(つか)ねまたその顏を洗ひて一切の汚穢(けがれ)を除け 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
この二神(ふたはしら)は、かの穢き繁(し)き國に到りたまひし時の、汚垢(けがれ)によりて成りませる神なり。次にその禍(まが)を直さむとして成りませる神の名は、神直毘(かむなほび)の神。次に大直毘(おほなほび)の神一一。次に伊豆能賣(いづのめ)一二。
げにもゆゆしき涜(けがれ)かな
薄紗の帳 (旧字旧仮名) / ステファヌ・マラルメ(著)
かくて、永い年月を経た後、皆から愚者と冷笑された周利槃特は、ついに自分(おのれ)の心の垢、こころの塵を除くことができました。煩悩(まよい)の塵埃(けがれ)を、スッカリ掃除することができました。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
けがれは「気枯(けがれ)」である。陽気が枯れるところに罪悪が宿る、罪悪の宿るところに死が見舞う——とは、常々聞かされたあの神主さんのお説教の論法である。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
申しては失礼ですけれど、あれが牧師の妻君などとは信者全体の汚涜(けがれ)です、なにも山木様の別荘なぞ借りなくとも
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
『爾、思ひあがれる芸術家よ。先づその矜持(ほこり)を捨てよ。次に、その中に淀める汚濁(けがれ)を浄めよ、次に、小さなる皮肉と小さなる観察とを捨てよ。しかして、野にある羊かひの如く賤しかれ』
J. K. Huys Mans の小説 (新字旧仮名) / 田山花袋、田山録弥(著)
他でもないそれは仏陀(ほとけ)だ! ……太占(うらない)をもって神意を問い、大嘗(だいじょう)斎服の神殿を造り、触穢(けがれ)を忌み清浄を喜ぶ。これは決して悪いことではない。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)