“むぞり”の漢字の書き方と例文
語句割合
無反100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とくと拝見させていただきたいものです……ええと、長さは二尺二寸五分というところですか、片切刃かたきりば大切先おおきっさき無反むぞりに近い大板目おおいため沸出来にえできと来ていますね、誰が見ても、相州か
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
無反むぞり長物ながものを落差しにし、右を懐手にして、左手で竿をのべている。月代さかやきは蒼みわたり、身なりがきっぱりとしているから浪人者ではあるまい、相当の家中かちゅうと見わけられるのである。
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
無反むぞりに近い長めの大小の、柄を白糸で巻いたのを差し、わざと袴をつけていないのは、無造作で磊落で瀟洒の性質をさながらに現わしていると云ってよろしく白博多の帯と映り合って
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)