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むぞ
ふりがな文庫
“むぞ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
無反
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無反
(逆引き)
とたんに、
抜
(
ぬ
)
きはなたれた
無反
(
むぞ
)
りの
戒刀
(
かいとう
)
、横にないでただ一
閃
(
せん
)
の光が、松の枝にブラさがった大九郎の
胴
(
どう
)
を通りぬけてしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
刹那
(
せつな
)
、冷気が頬をかすめる。かいくぐった文次、縁側へ出た。追いすがる
無反
(
むぞ
)
りの一刀、切っ先が点となって
鶺鴒
(
せきれい
)
の尾みたいに震えながら、
鋩子
(
ぼうし
)
は陽を受けて名鏡のようにぴかありぴかりと光る。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
紫白
(
しはく
)
の
手綱
(
たづな
)
を、
左手
(
ゆんで
)
に引きしぼり、
右手
(
めて
)
に使いなれた
無反
(
むぞ
)
りの一
剣
(
けん
)
をひっさげた龍太郎は、声もたからかに
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
時に、そのすさまじいつるぎの
渦
(
うず
)
へ、
突
(
とつ
)
として、横合いからことばもかけずに、
無反
(
むぞ
)
りの大刀をおがみに持って、飛びこんできた人影がある。
六部
(
ろくぶ
)
の
木隠龍太郎
(
こがくれりゅうたろう
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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