“藤吉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうきち85.7%
かれ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かたつかんで、ぐいとった。そので、かおさかさにでた八五ろうは、もう一おびって、藤吉とうきち枝折戸しおりどうちきずりんだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
彼は子供の時分比田ひだと将棋を差した事を偶然思いだした。比田は盤に向うと、これでも所沢ところざわ藤吉とうきちさんの御弟子だからなというのが癖であった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
偶然を、藤吉親分は、巡り合わせと呼んでいたが、そのめぐりあわせだけでは説き得ない、割りきれないものが、藤吉かれの心に残ったに相違なかった。