“とうきち”の漢字の書き方と例文
語句割合
藤吉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
當人たうにんをんなにかけてはのつもりで下開山したかいざんした藤吉とうきち一番鎗いちばんやり一番乘いちばんのり一番首いちばんくび功名こうみやうをしてつた了簡れうけん
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「百姓がばかばかしいて、百姓の子が百姓しねいでどうするつもりかい。あの藤吉とうきち五郎助ごろすけを見なさい。百姓なんどつまらないって飛び出したはよいけど、あのざまを見なさい」
隣の嫁 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
次は田町の鋳掛屋いかけやの倅藤吉とうきち、これは十二になって、たくましい子でしたが、夕方使いに出た帰り、近道をして浜で曲者に襲われ、持物も着物も滅茶滅茶に千切って捨てて、それっきり姿を見せません。