“皺襞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうへき40.0%
しわひだ20.0%
すうへき20.0%
ひだ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩石に関してはまだ皺襞しゅうへき裂罅れっかの週期性が重要な問題になるが、これはまた岩石に限らず広く一般に固体の変形に関する多種多様な問題と連関して来るのである。
自然界の縞模様 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかも頭の両端の複眼の突出と胸部との関係が脆弱ぜいじゃくでなく、胸部が甲冑かっちゅうのように堅固で、殊に中胸背部の末端にある皺襞しわひだの意匠が面白い彫刻的の形態と肉合いとを持ち
蝉の美と造型 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
一人前の人間となる為には、まづ脳髄と称へられる灰白色の塊にも一人前の皺襞すうへきを具へなければならぬ。この大久保湖州と云ふ書生は確かに孔雀や猿を脱した一人前の脳髄を所有してゐる。
大久保湖州 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
わたくしの欲望ねがひは高くまた低く、皺襞ひだの高みでは打ゆらぎ、谷あひでは鎮まりまするが、白と薔薇色のおんみの御体みからだを一様に接吻くちづけで被ひまする。