“皺面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しわづら70.0%
しうめん10.0%
しわおもて10.0%
じゅうめん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その内に思案して、あかして相談をして可いと思ったら、って見さっせえ、この皺面しわづらあ突出して成ることならッ首は要らねえよ。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それからにやりと笑つて『こゝ熱いぞ。触つて見ろ』と言ひました。わたくしはそれより怪物が寄りかゝる為め車が傾いでゴムのタイヤがどの位皺面しうめん作るかに興味を持ちました。
怪物と飯を食ふ話 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
あえかにも美しいひとたちが、五十いそ皺面しわおもてに仇な化粧をし、几帳の陰でひっそりと朽ちて行くのかと思うと、いかにもあわれである。力に及ぶことなら、不幸な境界からひきだしてやりたい。
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
皺面じゅうめんつくり涙は出れど、稚気おさなぎめられたさがいっぱいに、こちゃ泣きはせぬわいと額をでて泣顔を、隠す心はさすがにも名に負う武士の種なりき。〔伽羅千代萩めいぼくせんだいはぎ
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)