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皺面
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しわづら
ふりがな文庫
“
皺面
(
しわづら
)” の例文
その内に思案して、
明
(
あか
)
して相談をして可いと思ったら、
謂
(
い
)
って見さっせえ、この
皺面
(
しわづら
)
あ突出して成ることなら
素
(
そ
)
ッ首は要らねえよ。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの
皺面
(
しわづら
)
に小判をたたきつけて、もう来年からは、どんなにわしにお世辞を言っても、聞かぬ振りして米は八右衛門の隣りの与七の家から現金で買って、帰りには
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
彼はゆがんだ
皺面
(
しわづら
)
を灰いろにして、死んだ者のようにうずくまっていた。
半七捕物帳:17 三河万歳
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
思わず、そこへ、日向にのぼせた赤い顔の
皺面
(
しわづら
)
で、鼻筋の通ったのを、まともに、
伸
(
のし
)
かかって、ハタと
着
(
つ
)
ける、と、
颯
(
さっ
)
と映るは真紅の
肱附
(
ひじつき
)
。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこを通って、両方の塀の間を、鈍い稲妻形に
畝
(
うね
)
って、狭い
四角
(
よつかど
)
から坂の上へ、にょい、と
皺面
(
しわづら
)
を出した……
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
木戸から、寺男の
皺面
(
しわづら
)
が、墓地下で口をあけて、もう
喚
(
わめ
)
き、冷めし草履の
馴
(
な
)
れたもので、これは
磽确
(
こうかく
)
たる
径
(
みち
)
は踏まない。草土手を踏んで横ざまに、
傍
(
そば
)
へ来た。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と呼んだのが、
驚破
(
すわや
)
事ありげに聞えたので、手んぼうならぬ手を
引込
(
ひっこ
)
め、
不具
(
かたわ
)
の方と
同一
(
おなじ
)
処で、
掌
(
てのひら
)
をあけながら、
据腰
(
すえごし
)
で顔を見上げる、と
皺面
(
しわづら
)
ばかりが燭の影に
真赤
(
まっか
)
になった。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「誰だい。」といった
藤兵衛
(
とうべえ
)
は、
匍匐
(
はらんばい
)
になって、胸の下に京伝の
読本
(
よみほん
)
が一冊、悠々と
真鍮環
(
しんちゅうわ
)
の目金を取って、読み懸けた本の上に置きながら、
頬杖
(
ほおづえ
)
を突いたままで、
皺面
(
しわづら
)
をぬっ!
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
皺
漢検1級
部首:⽪
15画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“皺”で始まる語句
皺
皺枯
皺嗄
皺手
皺嗄声
皺苦茶
皺腹
皺首
皺枯声
皺立