“磽确”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうかく66.7%
ぎょうかく14.3%
かうかく9.5%
げうかく9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縦令たといこの地域は狭隘きょうあいであり磽确こうかくであっても厳として独立した一つの王国であった。椿岳は実にこの椿岳国という新らしい王国の主人であった。
ほのかな麦の芽が、磽确ぎょうかくな地殻からおぞおぞと頭をもたげるのを見たとき、俊寛は嬉し涙にむせんだ。彼はひざまずいて、目に見えぬ何物かに、心からの感謝を捧げたかった。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
かれは、單身たんしんやままたやまけてあたらしい知己ちき前途ぜんとおもつた。蜀道しよくだう磽确かうかくとしてうたけんなるかな。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
此瀧このたきぎて小一町こいつちやうみちのほとり、やまいは清水しみづしたゝり、三たい地藏尊ぢざうそん安置あんちして、幽徑いうけい磽确げうかくたり。
逗子だより (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)