“安置”の読み方と例文
読み方割合
あんち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何を馬鹿なことを!……と起ち上った拍子に、隣室からにおって来た線香のかおり。開けてみたら、こうして首が安置あんちしてあったのだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しかし、ニールスはあとになってからも、段々だんだんのある破風はふだけは思いだすことができました。そこには、キリストと使徒しとぞうが、安置あんちされていました。
しかも菊之丞きくのじょうの冷たいむくろを安置あんちした八じょうには、妻女さいじょのおむらさえれないおせんがただ一人ひとりくびれたまま、黙然もくねんひざうえ見詰みつめていた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)