“ぎょうかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仰角60.0%
磽确30.0%
暁角10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五郎は用心深く仰角ぎょうかくを上げる。二度三度左右に動かし、やっと丹尾の姿をとらえる。丹尾は歩いている。立ち止って、火口をのぞく。その真下に噴火口がある。五郎は望遠鏡を下方に移す。
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
東京京都の人だけは知っておらぬらしいが、ゴロもゴウラも全国にわたって、かかる磽确ぎょうかく不毛の地をそう呼んでいる。起りは多分岩くら、くらししなどのクラであろう。
漸く四辺あたりの暗さが薄らいで来た。木の間を伝って、何処どこからか、暁角ぎょうかくが哀しげに響き始めた。
山月記 (新字新仮名) / 中島敦(著)