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磽确
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ぎょうかく
ふりがな文庫
“
磽确
(
ぎょうかく
)” の例文
ほのかな麦の芽が、
磽确
(
ぎょうかく
)
な地殻からおぞおぞと頭を
擡
(
もた
)
げるのを見たとき、俊寛は嬉し涙に
咽
(
むせ
)
んだ。彼は
跪
(
ひざまず
)
いて、目に見えぬ何物かに、心からの感謝を捧げたかった。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
東京京都の人だけは知っておらぬらしいが、ゴロもゴウラも全国にわたって、かかる
磽确
(
ぎょうかく
)
不毛の地をそう呼んでいる。起りは多分岩くら、くらししなどのクラであろう。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
山逕
(
さんけい
)
の
磽确
(
ぎょうかく
)
、以前こそあれ、人通りのない坂は
寸裂
(
ずたずた
)
、裂目に草生い、割目に
薄
(
すすき
)
の丈伸びたれば、
蛇
(
へび
)
の
衣
(
きぬ
)
を
避
(
よ
)
けて
行
(
ゆ
)
く
足許
(
あしもと
)
は狭まって、その二人の
傍
(
わき
)
を通る……肩は、一人と擦れ擦れになったのである。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、岸壁の背後は、すぐ
磽确
(
ぎょうかく
)
な山になっているらしく、小川とか泉とかが、ありそうに思えなかった。それでも、激しい渇きは、彼を一刻もじっとしていさせなかった。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
“磽确”の意味
《名詞》
石ころが多く痩せた土地。
(出典:Wiktionary)
磽
漢検1級
部首:⽯
17画
确
部首:⽯
12画
“磽”で始まる語句
磽地