逗子だよりずしだより
夜は、はや秋の螢なるべし、風に稻葉のそよぐ中を、影淡くはら/\とこぼるゝ状あはれなり。 月影は、夕顏のをかしく縋れる四ツ目垣一重隔てたる裏山の雜木の中よりさして、浴衣の袖に照添ふも風情なり。 山續きに石段高く、木下闇苔蒸したる岡の上に御堂あ …
作品に特徴的な語句
ぢゞ さん ぢやう うへ おそろ いたま 茶屋ぢやや るゐ ヶ谷たに きた 嗚呼をこ ひた 百年ハコネ 磽确げうかく すご 住居すまひ いも 御堂みだう 暗夜あんや あは 清水しみづ したゝ ともしび 百年ひやくねん 茅屋かやや たい りう ヶ岡をか 一重ひとへ なか 八日やうか むか がき よる 夜雨よさめ をか 平家へいけ 店借たながり すさま をり ゆゑ さら のぞ しづ すぐ きこ けだ あたり つゆ 一本ひともと した なり ひと いま 以來いらい くるま 原口はらぐち また みぎ 同宿どうしゆく 名所めいしよ 吾等われら かな 國訛くになまり 夕顏ゆふがほ 大瀧おほたき 大雨たいう おく 安置あんち 富士ふじ てら やま 山續やまつゞ がけ 嵩増かさま いは みき 幽徑いうけい かげ たはむ ふさ 星影ほしかげ ひる 晝寢ひるね