“名所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めいしよ73.9%
めいしょ13.0%
などころ8.7%
ナドコロ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木曾きそ檜木ひのき名所めいしよですから、あのうすいたけづりまして、かさんでかぶります。そのかさあたらしいのは、檜木ひのき香氣にほひがします。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そして、もう、そのひとたちの雑踏ざっとうしているなかけて、公園こうえんや、名所めいしょや、方々ほうぼう建物たてもの見物けんぶつあるいている、みずからの姿すがたえがいていたのです。
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
市日には遠近ゑんきんの村々より男女をいはず所持しよぢのちゞみに名所などころしるしたる紙簽かみふだをつけて市場に持より、そのしな買人かひてに見せて売買うりかひ直段ねだんさだまれば鑑符きつてをわたし、その日市はてゝかねふ。
手近い祇園御霊会細記などを見ても、江戸の末までも此名所ナドコロが世間には忘られてゐながら、山・鉾に縋り付いて、生き残つてゐた事が知れる。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)