“店借”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たなが50.0%
たながり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魚屋の裏に金サンの家作があって、トビの一家が店借たながりをしている。そのまた二階を間借りしているのが天元堂という易者であった。
町内の二天才 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
なんでも奥州の白河とか二本松とかの藩中であったそうですが、何かの事で浪人して、七、八年前から江戸へ出て来て、親子ふたりでここに店借たながりをしていました。
怪談一夜草紙 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いえ/\二君につかえんなどと申すは立派な武士の申すことで、どうか斯うやって店借たながりを致して、売卜者ばいぼくしゃで生涯朽果くちはてるも心外なことで
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
景清かげきよは、あれは上野の清水堂にある。いっそ趣をかえて江戸風俗の美人画でも写してみようか、では浮世絵の店借たながりをするようだ。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)