“狭隘”のいろいろな読み方と例文
旧字:狹隘
読み方(ふりがな)割合
きょうあい72.3%
けふあい7.7%
せま6.2%
せせこま4.6%
けち3.1%
きようあい1.5%
けいふあい1.5%
せばい1.5%
せまい1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“狭隘”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 経済 > 経済学・経済思想42.9%
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究9.1%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 風俗史・民俗誌・民族誌8.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
殿軍しんがりは、小勢ながら、地勢を利しており、羽柴方は、大軍ではあるが、狭隘きょうあいな地なので、全力を注ぎ得ない。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南宗を脱せんとせしは南宗の粗鬆そしょうなる筆法、狭隘きょうあいなる規模が能く自己の美想を現すを得ざりしがためならん。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
人或は曰ふ信条の如き狭隘けふあい、独断の物を掲げて以て世に示すことは思想の自由を尊ぶ者をして其中に入るを嫌はしむるの媒たりと。
信仰個条なかるべからず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
知らずや宇宙は卿曹の哲学に支配せらるゝが如き狭隘けふあいなる者に非ず、天地の情、乾坤けんこんの美は区々たる理論の包轄し得べき者に非るを。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
下町の道路は狭隘せまく、飛び/\に立っている街燈が覚束おぼつかない光を敷石の上に投げていた。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
町が狭隘せまいせいか、犬まで大きく見える。町の屋根の上には、天幕がゆれていて、さくらかんざしを差したむすめ達がゾロゾロ歩いていた。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
お種は、狭隘せせこましい都会の中央まんなかから、水車の音の聞えるような処へ移って、弟等と一緒に成れたことを喜んだ。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その時の狭隘せせこましい事というたらたまらんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
清吉そなたは腑甲斐無い、意地も察しも無い男、何故私には打明けて過般こなひだの夜の始末をば今まで話して呉れ無かつた、私に聞かして気の毒とおつに遠慮をしたものか、余りといへば狭隘けちな根性
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
清吉そなた腑甲斐ふがいない、意地も察しもない男、なぜ私には打ち明けてこないだの夜の始末をば今まで話してくれなかった、私に聞かして気の毒とおつに遠慮をしたものか、あまりといえば狭隘けちな根性
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この一条の水路は甚だ狭隘きようあいにしてかつ甚だ不潔なれども、不潔物その他の運搬には重要なる位置を占むること、その不快を極むるところの一路なるをも忌み厭ふにいとまあらずして渠身不相応なる大船の数〻しばしば出入するに徴して知るべし。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
此人の幸福は無智な、狭隘けいふあいな人物の幸福であつた。
板ばさみ (新字旧仮名) / オイゲン・チリコフ(著)
人様々の顔の相好すまい、おもいおもいの結髪風姿かみかたち聞覩ぶんとあつまる衣香襟影いこうきんえいは紛然雑然として千態万状ばんじょう、ナッカなか以て一々枚挙するにいとまあらずで、それにこの辺は道幅みちはば狭隘せばいので尚お一段と雑沓ざっとうする。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
『あ、エウゲニイ、フェオドロイチの有仰おっしゃるには、本院ほんいん薬局やっきょく狭隘せまいので、これを別室べっしつの一つに移転うつしてはどうかとうのです。勿論もちろんこれは雑作ぞうさいことですが、それには別室べっしつ修繕しゅうぜんようするとうそのことです。』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)