“せせこま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狭隘60.0%
急込20.0%
狭細20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何だか籠のような狭隘せせこましい処から、茫々と広い明るい空のような処へ放されて飛んで行くようで、何となく心臓の締るような気もするが、又何処かのんびりと、急に脊丈が延びたような気もする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
で、ただその供養を見ただけで法会ほうえには行きません。なぜ行かないかというに何分なにぶん急込せせこましくってなかなかすわる場所がない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
黒光りのした大黒柱なぞを見慣れた眼で、幸作は煤掃すすはきした後の狭細せせこましい町家の内部なかを眺め廻した。大旦那の噂が始まった。郷里くにの方に留守居するお種——三吉の姉——の話もそれに連れて出た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)