“せきこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
急込68.4%
忙込7.9%
咳込7.9%
迫込5.3%
促急込2.6%
急促込2.6%
石鼓2.6%
鉐子2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源内先生は格別気にもならない風で、今迄の急込せきこみ方と反対に、今度はいかにものんびりと石の階段を踏上ふみのぼって行く。
だしぬけにこんな事をいって、たしかに酔っている。私は息が忙込せきこみますが、あなたはどうぞしずかにお聞き下さい……
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と同時におきみは急に咳込せきこみ、苦しさうに首を振つた。と、その口から、パツと眞赤なものがほとばしり出た。それはあごから胸へさつと掛つた。——おきみはつひに喀血かくけつしたのである。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
かれ右手ゆんでのばして卓上たくじやう葉卷シユーガー取上とりあげた。わたくし迫込せきこ
性質ひと善良いいのは魯鈍のろまだ」。と促急込せきこんでひとり問答をしていたが
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「お前さん怒るなら何程いくらでもお怒り。今夜という今夜は私はどうあっても言うだけ言うよ」とお源は急促込せきこんで言った。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
舟の上には石鼓せきこが二つあった。皆百きんの重さのあるものであった。汪はその一つを持って水の中へ投げた。石鼓は水を打って雷のように鳴った。と、浪がだんだんとなくなって来た。
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
十七という年齢としは、才女に、なにか不思議なつながりを持つのか、中島湘煙しょうえん女史(自由党の箱入娘とよばれた岸田俊子としこ)も、十七歳のとき宮中へ召され、下田しもだ歌子女史も、まだ平尾鉐子せきこといった時分
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)