“湘煙”の読み方と例文
読み方割合
しょうえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十六歳で見出された下田歌子しもだうたこ女史、岸田俊子きしだとしこ湘煙しょうえん)女史があり、女学の道を広めさせられた思召おぼしめしは、やがて女子に稀な天才が現われるときになって、御余徳おんよとくがしのばれることであろう。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
古い頃の自由党副総理中島信行なかじまのぶゆき男の夫人湘煙しょうえん女史は、長く肺患のため大磯にかくれすんで、世の耳目じもくに遠ざかり、信行男にもおくれて死なれたために、あまりその晩年は知られなかったが
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
十七という年齢としは、才女に、なにか不思議なつながりを持つのか、中島湘煙しょうえん女史(自由党の箱入娘とよばれた岸田俊子としこ)も、十七歳のとき宮中へ召され、下田しもだ歌子女史も、まだ平尾鉐子せきこといった時分
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)