“湘南”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうなん86.7%
しやうなん13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、東京の深川本所に大海嘯おおつなみを起して、多くの人命を奪ったばかりでなく、湘南しょうなん各地の別荘にも、可なりヒドイ惨害さんがいこうむらせたのであった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
房州よりは、湘南しょうなんという方が、何か聞こえが明るいから両方同じくらいの程度に雷の尠いところなら、ようし逗子へ家を建てようと、私は考えた。
雷嫌いの話 (新字新仮名) / 橘外男(著)
東京の天、いまだ煙におほはれ、灰燼くわいじんの時に庭前につるを見る。円月堂ゑんげつだうに請ひ、牛込うしごめ芝等しばとうの親戚を見舞はしむ。東京全滅の報あり。又横浜並びに湘南しやうなん地方全滅の報あり。
たしかえきみとめたのは國府津こふづだつたのである。いつもは大船おほふななほして、かなたに逗子づし巖山いはやまに、湘南しやうなんうみなぎさにおはします、岩殿いはと觀世音くわんぜおんれいまゐらすならひであるのに。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)