“湘江”の読み方と例文
読み方割合
しょうこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は葉巻をくわえたまま、舟ばたの外へ片手を下ろし、時々僕の指先に当る湘江しょうこうの水勢を楽しんでいた。譚の言葉は僕の耳にただ一つづりの騒音だった。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
湘江しょうこうの西、零陵れいりょう湖南省こなんしょう・零陵)から手をつけるのが順序でしょう。次に桂陽、武陵と取って、長沙ちょうさへ進攻するのが自然かと思います。要するに、兵の進路は流れる水です。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同時に又あお湘江しょうこうの水もじりじり幅を縮めて行った。すると薄汚い支那人が一人、提籃ていらんか何かをぶら下げたなり、突然僕の目の下からひらりと桟橋へ飛び移った。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)