“しょうこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ショウコウ
語句割合
昇汞9.7%
焼香9.7%
小康8.3%
松江8.3%
松篁8.3%
消耗8.3%
紹興5.6%
葉公5.6%
惝怳4.2%
猩紅4.2%
湘江2.8%
将校2.8%
招降2.8%
相公2.8%
蒋侯2.8%
小梗1.4%
小孔1.4%
小矼1.4%
少康1.4%
昭公1.4%
椒江1.4%
正公1.4%
正孝1.4%
殤公1.4%
章苟1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが丁度そのばんの八時半ごろ、るつぼの中にできたすきとほったものは、実は昇汞しょうこうといふいちばんひどい毒薬でした。
よく利く薬とえらい薬 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
主人あるじは東に向い一拝して香をき、再拝して退さがった。妻がつゞいて再拝して香を焚き、三拝して退いた。七歳ななつの鶴子も焼香しょうこうした。最後におんなも香を焚いて、東を拝した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
滝田くん最後さいごったのは今年の初夏しょか丁度ちょうどドラマ・リイグの見物日けんぶつび新橋しんばし演舞場えんぶじょうへ行った時である。小康しょうこうた滝田くんは三人のおじょうさんたちと見物けんぶつに来ていた。
滝田哲太郎君 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
僕は君が知っている通り、松江しょうこうに田を持っている。そうして毎年秋になると、一年の年貢ねんぐを取り立てるために、僕自身あそこへくだって行く。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私の謡い方が、まるで無我夢中で、少々節回しなどはどうあろうと、一向構わず、堂々とやっているには呆れる、と松篁しょうこうなども言っているそうです。
東京のがやがやした綺羅きらびやかな境界きょうがいに神経を消耗しょうこうさせながら享受する歓楽などよりもはるかうれしいことと思っていた。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
僕は浙江省せっこうしょう紹興しょうこうに生れ、あの辺は東洋のヴェニスと呼ばれて、近くには有名な西湖もあり、外国の人がたいへん多くやって来て、口々に絶讃するのですが、僕たちから見ると、あの風景には
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
楚は揚子江両岸にまたがった南方の国で、孔子の活動した中心からはだいぶ遠い。孔子が淮河わいが流域の蔡に行き、また楚の大夫葉公しょうこうと問答した話は『論語』にある。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
その為に又下流階級に、——彼等の社会的対蹠点たいせきてんに病的な惝怳しょうこうを感じていた。彼は彼等に同情した。しかし彼の同情も畢竟ひっきょう役には立たなかった。
その度毎に血の池の水の色が、猩紅しょうこうになったり、緋色ひいろになったりするだけの変化はある。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
湘江しょうこうの西、零陵れいりょう湖南省こなんしょう・零陵)から手をつけるのが順序でしょう。次に桂陽、武陵と取って、長沙ちょうさへ進攻するのが自然かと思います。要するに、兵の進路は流れる水です。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アメリカの将校しょうこうが自動車事故で大けがをしたんです。僕の車のうしろに積んで来ました。早くたんかを持って来て下さい。院長さんは、いるでしょうね。早く手当を
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「右大臣家(信長)へお目通りを願い、秀吉に代って、明石景親の招降しょうこう功を奏し、備前八幡山の一城は以後、お味方の一勢力と相成った由を、つぶさにそちからおつたえ申しあげるがよかろう」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
相公しょうこうがいらっしゃる」
殺神記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
孫恩そんおんが乱を起したときに、呉興ごこうの地方は大いに乱れた。なんのためか、ひとりの男が蒋侯しょうこうびょうに突入した。蒋子文しょうしぶん広陵こうりょうの人で、三国のの始めから、神としてここに祀られているのである。
そして花は上向うわむきに咲くものもあれば、横向きに咲くものもあり、また下向きに咲くものもあって、みな小梗しょうこうを有している。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
長い葉柄ようへいそなえ、葉面ようめん楕円形だえんけい重鋸歯じゅうきょしがあり、葉質ようしつやわらかくてしわがある。四月ごろ花茎かけいが葉よりは高く立ち、茎頂けいちょう繖形さんけいをなして小梗しょうこうある数花が咲く。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
花の時の子房しぼうは緑色で、その上縁じょうえん狭小きょうしょうな五萼片がくへんがある。花後かご、この子房しぼうは成熟して果実となり、その上方の小孔しょうこうより黒色の種子が出る。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
その内の最も代表的なものは玉御殿の巌上に立つ怪物や、世持橋や円覚寺の小矼しょうこう等に見られる浮彫です。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
支那でも浄土の法門を述べる人師は多いけれども、法然は唐宋二代の高僧伝の中から曇鸞どんらん道綽どうしゃく善導ぜんどう懐感えかん少康しょうこうの五師を抜き出でて一宗の相承をたてた。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
昭公しょうこうは礼を知っておられましょうか。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
椒江しょうこうの支流で、始豊渓しほうけいという川の左岸を迂回しつつ北へ進んで行く。初めくもっていた空がようよう晴れて、蒼白あおじろい日が岸の紅葉もみじを照している。みちで出合う老幼は、皆輿を避けてひざまずく。
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わしは登記役場に出てから、三年目になりやすよ。馬流まながし正公しょうこうは私よりか前に奉職して、それで私と給料が同じだもんだで、大層口惜しがってね。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
長「お礼ッたって、それはわっちにはいけねえから、若旦那のお気に入りの幇間たいこ正孝しょうこうはなしをして見ますから、待っておいでなさい」
それから孔父を攻め殺してその妻を奪い、主君殤公しょうこうの怒るをおそれついにこれをしいしたというから、二教ともに眼ほど性慾を挑発するものなしとしたのだ。
呉興ごこう章苟しょうこうという男が五月の頃に田を耕しに出た。