“惝怳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しやうけい25.0%
しょうけい25.0%
しょうこう25.0%
しょうきょう16.7%
あくがれ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうして又その主人公が、何処かに住んでゐさうな所に、惝怳しやうけいの可能性を見出みいだすのであらう。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この国民的腐敗を目撃した後も、なお且支那を愛し得るものは、頽唐を極めたセンジュアリストか、浅薄なる支那趣味の惝怳しょうけい者であろう。
長江游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
また、惝怳しょうこうのはげしい羽摶きとともに、彼女の澄みかがやく双つの瞳がそらの藍に深く吸ひこまれてゆく、美しい忘我の時があるのである。
水と砂 (新字旧仮名) / 神西清(著)
寒月君などもそんなに憧憬しょうけいしたり惝怳しょうきょうしたりひとりでむずかしがらないで、とくと気を落ちつけてたまるがいいよ
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あをくたたまれた海の夢が、とほい惝怳あくがれを乗せて万里の潮を、しろくあげてゐる。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)