“惝怳”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しやうけい25.0%
しょうけい25.0%
しょうこう25.0%
しょうきょう16.7%
あくがれ8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“惝怳”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > 戯曲25.0%
哲学 > キリスト教 > キリスト教14.3%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
さうして又その主人公が、何処かに住んでゐさうな所に、惝怳しやうけいの可能性を見出みいだすのであらう。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
人々はその主人公が、手近てぢかに住んで居らぬ所に、惝怳しやうけいの意味を見出みいだすのであらう。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
こういう風景をながめていると、病弱な樗牛の心の中には、永遠なるものに対する惝怳しょうけい汪然おうぜんとしてわいてくる。
樗牛の事 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この国民的腐敗を目撃した後も、なお且支那を愛し得るものは、頽唐を極めたセンジュアリストか、浅薄なる支那趣味の惝怳しょうけい者であろう。
長江游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
また、惝怳しょうこうのはげしい羽摶きとともに、彼女の澄みかがやく双つの瞳がそらの藍に深く吸ひこまれてゆく、美しい忘我の時があるのである。
水と砂 (新字旧仮名) / 神西清(著)
その為に又下流階級に、——彼等の社会的対蹠点たいせきてんに病的な惝怳しょうこうを感じていた。
えがいた当人も自然界の局部が再現したものとは認めておらん、ただ感興のした刻下の心持ちを幾分でも伝えて、多少の生命を惝怳しょうきょうしがたきムードに与うれば大成功と心得ている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
寒月君などもそんなに憧憬しょうけいしたり惝怳しょうきょうしたりひとりでむずかしがらないで、とくと気を落ちつけてたまるがいいよ」といやに異見めいた事を述べると、寒月君は「ええなるべく珠ばかり磨っていたいんですが
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
廃館になつた領事館のまへで折れて、海へおちる道。——あをくたたまれた海の夢が、とほい惝怳あくがれを乗せて万里の潮を、しろくあげてゐる。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)