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惝怳
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しょうけい
ふりがな文庫
“
惝怳
(
しょうけい
)” の例文
この国民的腐敗を目撃した後も、なお且支那を愛し得るものは、頽唐を極めたセンジュアリストか、浅薄なる支那趣味の
惝怳
(
しょうけい
)
者であろう。
長江游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この長き月日を冷たい、暗い喧騒な寮に
燻
(
くすぶ
)
って浮世の花やかさに、憧れたりしわが友よ、僕は君を哀れに思う。かくのごとくして歓楽に
惝怳
(
しょうけい
)
する君は歓楽から
継子
(
ままこ
)
扱いにされねばならなかったのだ。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
こういう風景をながめていると、病弱な樗牛の心の中には、永遠なるものに対する
惝怳
(
しょうけい
)
が
汪然
(
おうぜん
)
としてわいてくる。日も動かない。砂も動かない。
樗牛の事
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
惝
部首:⼼
11画
怳
部首:⼼
8画
“惝”で始まる語句
惝
惝悦