“年貢”の読み方と例文
読み方割合
ねんぐ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ム……。こいつあたしかに、坊主の鉄雲てつうんだ。あのにせ和尚も、ずいぶん悪事をかさねたから、もう年貢ねんぐにかかってもいい頃だろう』
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕は君が知っている通り、松江しょうこうに田を持っている。そうして毎年秋になると、一年の年貢ねんぐを取り立てるために、僕自身あそこへくだって行く。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「出ますよ、出ますよ、どうせ一度は納めなくっちゃならねえお年貢ねんぐですからね。大きにご苦労でござんした。へえい。さ、ご自由に——」