“対蹠点”の読み方と例文
読み方割合
たいせきてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その為に又下流階級に、——彼等の社会的対蹠点たいせきてんに病的な惝怳しょうこうを感じていた。彼は彼等に同情した。しかし彼の同情も畢竟ひっきょう役には立たなかった。
太陽が動かないで地球が運行しているという事、地球が球形で対蹠点たいせきてんの住民がさかさにぶら下がっているという事、こういう事がいかに当時の常識に反していたかは想像するに難くない。
相対性原理側面観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
僕は何度も繰り返して言ふやうに「筋のない小説」ばかり書けと言つてゐるわけではない。従つて何も谷崎潤一郎氏と対蹠点たいせきてんに立つてゐる訣ではない。