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たいせきてん
ふりがな文庫
“たいせきてん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
対蹠点
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
対蹠点
(逆引き)
その為に又下流階級に、——彼等の社会的
対蹠点
(
たいせきてん
)
に病的な
惝怳
(
しょうこう
)
を感じていた。彼は彼等に同情した。しかし彼の同情も
畢竟
(
ひっきょう
)
役には立たなかった。
大導寺信輔の半生:――或精神的風景画――
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
太陽が動かないで地球が運行しているという事、地球が球形で
対蹠点
(
たいせきてん
)
の住民が
逆
(
さか
)
さにぶら下がっているという事、こういう事がいかに当時の常識に反していたかは想像するに難くない。
相対性原理側面観
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
僕は何度も繰り返して言ふやうに「筋のない小説」ばかり書けと言つてゐる
訣
(
わけ
)
ではない。従つて何も谷崎潤一郎氏と
対蹠点
(
たいせきてん
)
に立つてゐる訣ではない。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
正宗白鳥氏はこの点では
対蹠点
(
たいせきてん
)
に立つてゐると言つても善い。正宗白鳥氏の厭世主義は武者小路実篤氏の楽天主義と好箇の対照を作つてゐる。のみならず殆ど道徳的である。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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