“対蹠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいしょ50.0%
たいせき45.5%
アンチホート4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この和讃を読んでいると、人世を渡るにつたない人の深い苦悩が浮び上ってくるようである。僕は現代人を対蹠たいしょ的に考えてみた。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
セレナ夫人は、毛並の優れたセントバーナードドッグの鎖を握っていて、すべてが身長と云い容貌と云い、クリヴォフ夫人とは全く対蹠たいせき的な観をなしていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
尤も彼と檀とでは本質的には対蹠アンチホートするものがあつて、そこが彼等の深い友情の成立した秘密かも知れない。
稀有の文才 (新字旧仮名) / 佐藤春夫(著)