“たいしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
対蹠50.0%
大書22.7%
大処13.6%
太初9.1%
対処4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人の年中よっぱらっているような豪放磊落らいらくらしい風と、きょう伸子の前に現れた藤原という少佐の人がらはひとめ見て対蹠たいしょ的であり、普通そうであるように
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
子寧しねい手をもて舌血ぜっけつを探り、地上に、成王せいおう安在いずくにあるの四字を大書たいしょす。帝ますます怒りて之を磔殺たくさつし、宗族そうぞく棄市きしせらるゝ者、一百五十一人なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
はずかしめたか。わしは大処たいしょから考えてしておること。そちは、職分のてまえ、眼前の苦情をいうとるのじゃ。しかし将来になってみれば、そちの誠意も、わしの苦慮も、同じだったことが分ろう
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太初たいしょ以来、個々の部曲家門に専属した神が、だんだんと共同の神に化し、いわゆる分霊思想を発達せしめた傾向は、今にたゆみもなく続いている。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
君はそれを私の負けしみだと思うかもしれんが、しかし、けがたいものは避けがたいものとして、平気でそれを受け取って、その上でそれに対処たいしょするのが、ほんとうの自由だよ。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)