“馬流”の読み方と例文
読み方割合
まながし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしは登記役場に出てから、三年目になりやすよ。馬流まながし正公しょうこうは私よりか前に奉職して、それで私と給料が同じだもんだで、大層口惜しがってね。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
馬流まながしというところまで岸に添うてさかのぼると河の勢も確かに一変して見える。その辺には、川上から押流されて来た恐しく大きな石が埋まっている。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
馬流まながしあたりからは、さすがの大河も谿流けいりゅうの勢いに変るのですが、川の中心が右岸のほうへひどくかしいでいるために、左岸には川底があらわれ、砂は盛り上がり
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)