葉公しょうこう)” の例文
葉公しょうこうが先師のことを子路にたずねた。子路はこたえなかった。先師はそのことを知って、子路にいわれた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
楚は揚子江両岸にまたがった南方の国で、孔子の活動した中心からはだいぶ遠い。孔子が淮河わいが流域の蔡に行き、また楚の大夫葉公しょうこうと問答した話は『論語』にある。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
葉公しょうこう子高しこうりゅうを好むこと甚だしい。居室にも竜を繍帳しゅうちょうにも竜を画き、日常竜の中に起臥きがしていた。これを聞いたほんものの天竜が大きに欣んで一日葉公の家にくだおのれの愛好者をのぞき見た。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
葉公しょうこう孔子に語りて曰く、わが党にを直くする者あり。その父羊をぬすみて子これを証すと。孔子曰く、わが党の直き者は是に異なり。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直きことその中に在りと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
葉公しょうこうが政道についてたずねた。先師はこたえられた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)