“竜”のいろいろな読み方と例文
旧字:龍
読み方割合
りゅう49.4%
たつ25.9%
ドラゴン5.9%
りょう5.9%
りゆう3.5%
りよう3.5%
ドラコン1.2%
りう1.2%
タンニン1.2%
ドラク1.2%
ブラツク1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左甚五郎(じんごろう)の彫った竜(りゅう)は夜な夜な水を吹いたという話だが、狩野(かのう)のほうにだって、三人や五人、左甚五郎がいねえともかぎらねえんだ。
この評定所と申しますのは、竜(たつ)の口の壕(ほり)に沿うて海鼠壁(なまこかべ)になって居(お)る処でございますが、普通のお屋敷と格別の違いはありませぬ。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
社会の奈落(ならく)にはい回ってるものは、もはや絶対なるものに対する痛切な要求の声ではなく、物質に対する反抗の念である。そこにおいて人は竜(ドラゴン)となる。
いや以ての外(ほか)の騒動だ。外濠(そとぼり)から竜(りょう)が湧(わ)いても、天守へ雷(らい)が転がつても、太鼓櫓(たいこやぐら)の下へ屑屋が溢(こぼ)れたほどではあるまいと思ふ。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それから最後の芸にとりかゝつて、まづ竜(りゆう)の姿を吹き上げ、次に鳳凰(ほうわう)の姿を吹き上げました。竜と鳳凰とがもつれ合ひながら空高く飛び去るのを、あたりの人たちは息をこらして眺(なが)めました。
シャボン玉 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
奇樹(きじゆ)崖(きし)に横(よこ)たはりて竜(りよう)の眠(ねふ)るが如(ごと)く、怪岩(くわいがん)途(みち)を塞(ふさ)ぎて虎(とら)の臥(ふ)すに似(に)たり。山林(さんりん)は遠(とほ)く染(そめ)て錦(にしき)を布(し)き、礀水(かんすゐ)は深(ふか)く激(げき)して藍(あゐ)を流(なが)せり。金壁(きんへき)双(なら)び緑山(りよくざん)連(つらな)りたるさま画にもおよばざる光景(くわうけい)也。
比隣(となり)のワラキア人はやはり翼と利(とき)爪(つめ)あり、焔と疫気を吐く動物としおる由を言い、件(くだん)の竜(ドラコン)てふ巨人に係る昔話を載す。
南方の騎士(シルバー・ナイト)の一員に加はる念願でパトリツクが或日、家を棄てゝ旅路に上つたところを竜(りう)は闇の森蔭で待伏せした。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
アラビア人マスージー等の書に見る海蛇(『聖書』の竜(タンニン)と同根)は、その記載旋風が海水を捲(ま)き上ぐる顕象たる事明白で、それをわが国でも竜巻といい
その蛟(みづち)が仏国の竜(ドラク)同様変遷したものか今日河童を加賀、能登でミヅチ、南部でメドチ、蝦夷(えぞ)でミンツチと呼ぶ由、また越後(えちご)で河童瓢箪(ひょうたん)を忌むという(『山島民譚集』八二頁)。
竜(ブラツク)は、その両眼を、パトリツクがその下を眼指して進路を運ばなければならないオリオン座の星のやうに輝かせて、巧みに誘き寄せた。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)