“金壁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんぺき40.0%
こんぺき40.0%
きんへき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火はすぐそこらの祭具や蓮華れんげ瓔珞ようらくなどに燃えうつり、解脱げだつ上人いらいの貞慶式じょうけいしき建造の古い金壁きんぺきが、にわかに眼をさましたかのごとく炎のえに燦爛さんらんとかがやくかと思えば、また一瞬に
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(ああ、ここがお住居すまいか)高綱は、そこはかとなく見まわして、高野の七堂伽藍がらん金壁こんぺきと——ここの粗朴な荒壁だの貧しげなくりやだのを心のうちに対照していた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奇樹きじゆきしよこたはりてりようねふるがごとく、怪岩くわいがんみちふさぎてとらすにたり。山林さんりんとほそめにしきき、礀水かんすゐふかげきしてあゐながせり。金壁きんへきなら緑山りよくざんつらなりたるさま画にもおよばざる光景くわうけい也。