金壁きんぺき)” の例文
火はすぐそこらの祭具や蓮華れんげ瓔珞ようらくなどに燃えうつり、解脱げだつ上人いらいの貞慶式じょうけいしき建造の古い金壁きんぺきが、にわかに眼をさましたかのごとく炎のえに燦爛さんらんとかがやくかと思えば、また一瞬に
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小牧から来た於通おつうも、幼少の頃、信長の安土あづちの城にいたことはあっても、この大坂城の雄大さと、内部の金壁きんぺきの美には、眼をうばわれて、おそらく、その夜は、茫然ぼうぜんとしていたことであろう。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)