“りょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:リョウ
語句割合
12.7%
9.9%
9.5%
8.5%
7.4%
6.0%
5.7%
4.9%
3.5%
3.2%
3.2%
2.5%
2.5%
2.5%
2.1%
料理2.1%
1.8%
1.8%
1.4%
1.4%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
0.7%
0.7%
0.4%
0.4%
漁猟0.4%
狩猟0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なに、仕事しごとぐらいやすんでも、金色こんじきうおったら千りょうになるんだ。そうすれば、一しょうなにもせんでらくらしてゆけるから。」
金の魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしただ心配なのは食料の欠乏である、雪が吹きすさんでりょうに出ることもできないので、用意の食料は日に日にへる一方である。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「腑甲斐ねえ奴等だな! こんな稚児ッ小僧ひとりを持てあまして何とするかッ。どけどけ。仕方がねえから俺がりょうってやらあ!」
だが、十りょうの客車を牽引して、相当のスピードを持った、その上、下り坂にある列車は、そう、ぴたんと止まるわけはなかった。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
けれども僕はしばしば言いしとおり、僕の同僚どうりょうたる凡人ぼんじんに対して話をするのであるから、よろしく非凡の人々はりょうとしてもらいたい。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
拝啓学位辞退の儀は既に発令後の申出にかかるゆえ小生しょうせいの希望通り取計らいかぬるむねの御返事をりょうし、再応さいおうの御答を致します。
博士問題の成行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それで、漁師りょうしは、時分じぶんはからって、このしまってはりょうをします。れるときにはおどろくほど、れることもありました。
幽霊船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし暗夜は暗夜の徳あって、孟子もうしのいわゆる「夜気やき」は暗黒のたまものである。いにしえの学者の言に、「好悪こうあくりょう夜気やききざす」と。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
為永ためなが中本ちゅうほんにあるりょうというような塩梅あんばいで、美男であり風雅である眉山の住居すまいには持って来いであった。が、その頃から眉山は段々と陰気臭く詩人臭くなった。
こは、りょう軍師には、怪しからんことをいわれる。何故、この張飛を軽んじ給うか。馬超匹夫、何ほどのことかあらん。むかし長坂橋ちょうはんきょうに百万の曹軍を
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早池峰はやちねの西どなりの群青ぐんじゃうの山のりょうが一つよどんだ白雲に浮き出した。薬師岳だ。雲のために知らなかった薬師岳の稜を見るのだ。
山地の稜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
りょうは、この妻の父さい大臣のお蔭で立身した者であるから、平常も夫人にはとんと頭が上がらない。唯々いいとして、立って喚鐘かんしょうを打ち鳴らした。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同じようなのが二枚出来たところで、味噌の方を腹合せにしてちょっと紙にくるんで、それでもう事はりょうした。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
夜に入ると流石さすがに猛威をふるった炎暑えんしょも次第にうすらぎ、帝都の人々は、ただもうグッタリとしてりょうを求め、睡眠をむさぼった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかしてこの問題の起こると同時に起こる疑問は、そもそも一人前というはいかなるりょうを指すかということである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その筍を料理りょうっての喰べかた、何々といろいろにお上品なのもありはするが、無雑作でどこまでも江戸ッ児の口にあうは、まず飯に炊いたものである。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
こうを渡る時、蛟竜こうりょう船を追う、舟中しゅうちゅうの人皆おそる、天を仰いで、嘆じていわく、我めいを天にく、力を尽して、万民を労す、生は寄なり、死は帰なりと、りょうを見る事、蜿蜓えんていの如く、眼色がんしょく変ぜず
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
よしこれからはもう少し下品になってやろう。とくだらぬ事を考えながら柳町の橋の上まで来ると、水道橋の方から一りょうの人力車が勇ましく白山はくさんの方へけ抜ける。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いわゆる支那北部の旧族、いわゆる支那の歴史あって以来周狄しゅうてきの後に匈奴きょうどとなり、それから種々の変遷を経てりょうきん、またげんとなり、ついに愛新覚羅あいしんかくら氏が起った。
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
司馬遷しばせんりょうのために弁じて罪をえたことを伝える者があった。李陵は別にありがたいとも気の毒だとも思わなかった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
前主のとするところこれがりつとなり、後主の是とするところこれがりょうとなる。当時の君主の意のほかになんの法があろうぞと。群臣皆この廷尉の類であった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
せきたりりょうたり。独立して改めず。周行してあやうからず。もって天下の母となすべし。われその名を知らず。これをあざなして道という。いてこれが名をなして大という。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
しかし、げにもこれはおかしな奇現象で、官はわざわざ、この賊巣ぞくそうへ遠くから、武器、武人、りょうを送って、そのおごりをいよいよ誇らすような結果をみてしまったわけである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よしやその悲鳴が生きりょうのように武蔵野の宙を馳けめぐるとも耳にとめる往来の人がありますまい。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤坂の万竜まんりゅうは、壱万りょうで、万両の名を高くしてさえいる。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
現に延喜えんぎ御門みかど御代みよには、五条あたりの柿の梢に、七日なのかの間天狗が御仏みほとけの形となって、白毫光びゃくごうこうを放ったとある。また仏眼寺ぶつげんじ仁照阿闍梨にんしょうあざりを日毎にりょうじに参ったのも、姿は女と見えたが実は天狗じゃ。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
何分にも残暑がひどいので、向島の水神すいじんに出かけてりょうれていると、池の中で何かしきりに跳ねている。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
滎陽けいよう郡にりょうという一家があって、代々一種の蠱術こじゅつをおこなって財産を作りあげた。ある時その家に嫁を貰ったが、蠱術のことをいえば怖れ嫌うであろうと思って、その秘密を洩らさなかった。
しかし千住から吾妻橋、厩橋、両国から大橋、永代と下って行くと仮定すると、随分夜中に川へ出て漁猟りょうをして居る人が沢山ある。
夜の隅田川 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それは忘れもしない——かつて領下の田を、狩猟りょうに出たかえみちに見廻ってくる途中で、松並木に、念仏の名号をかけて、村民たちに説教をしていた配所の流人僧るにんそうである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
楽長のは斉に去った。亜飯あはんかんに去った。三飯のりょうさいに去った。四飯のけつしんに去った。鼓師つづみし方叔ほうしゅくは河内に逃げた。鼓師つづみしは漢に逃げた。
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)