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漁
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りょう
ふりがな文庫
“
漁
(
りょう
)” の例文
英国南西部の海岸で年々にとれる魚の総数を漁夫の数に割り当てて統計してみると、漁夫一人の
漁
(
りょう
)
する数が年によって著しくちがう。
話の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
それで、
漁師
(
りょうし
)
は、
時分
(
じぶん
)
を
見
(
み
)
はからって、この
島
(
しま
)
に
立
(
た
)
ち
寄
(
よ
)
っては
漁
(
りょう
)
をします。
獲
(
と
)
れるときには
驚
(
おどろ
)
くほど、
獲
(
と
)
れることもありました。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
漁夫たちは口を食物で
頬張
(
ほおば
)
らせながら、きのうの
漁
(
りょう
)
のありさまや、きょうの予想やらをいかにも地味な口調で語り合っている。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
何事もなく
事済
(
ことずみ
)
になるに違いない、これが殿様へ生涯の恩返し、
併
(
しか
)
し何うかして
明日
(
みょうにち
)
主人を
漁
(
りょう
)
にやりたくないから、一応は御意見をして見ようと
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
家の裏手に真二郎のやっている
罐詰
(
かんづめ
)
工場があった。工場と言っても小規模のもので、
漁
(
りょう
)
のない冬は休んでいる。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
▼ もっと見る
「ああこの雨を孕んでやがったんで二、三日
漁
(
りょう
)
がまずかったんだな。それとも
赤潮
(
あかしお
)
でもさしていたのかナ。」
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
平助は正覚坊の背中を
撫
(
な
)
でながら、さてその
始末
(
しまつ
)
に困りました。家に置いておけば、自分が
漁
(
りょう
)
に出た
不在中
(
るす
)
に、村のいたずら
小僧
(
こぞう
)
どもからどんな目にあわされるかわかりません。
正覚坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
漁師
(
りょうし
)
か、そうでなくっても楽みに
漁
(
りょう
)
をするもの、もしくは網をすくことを商売としておるもの、と言ったようなものが、
灯火
(
ともしび
)
の下に背を
曲
(
かが
)
めてその網をすいておると秋風が吹いて来て
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
「だって
今朝
(
けさ
)
の新聞に今年は北の方の
漁
(
りょう
)
はたいへんよかったと書いてあったよ」
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
幾
(
いく
)
そうかの
船
(
ふね
)
は、いつものごとく
青
(
あお
)
い
波間
(
なみま
)
に
浮
(
う
)
かんで、
漁
(
りょう
)
をしていたのです。すると、
天気
(
てんき
)
がにわかにかわって、ひどい
暴風
(
ぼうふう
)
となりました。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
君の父上のかりそめの
風邪
(
かぜ
)
がなおって、しばらくぶりでいっしょに
漁
(
りょう
)
に出て、夕方になって家に帰って来てから、一家がむつまじくちゃぶ台のまわりを囲んで
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
ことに
漁
(
りょう
)
が少ない時なんかは、少しばかりの酒を前にして、しおれ返ってしまいました。
正覚坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
就きまして只今では
高輪
(
たかなわ
)
八ツ山の前にお
漁
(
りょう
)
などに往らしった時分、お馴染の船宿の二階を借りて居らっしゃいまして、御帰参のお支度にかゝって居りますが、故郷へは錦を飾れの
比喩
(
たとえ
)
ゆえ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ああだけどねえ、お父さんは
漁
(
りょう
)
へ出ていないかもしれない」
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「もう、
氷山
(
ひょうざん
)
もこなくなった。
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
は、
穏
(
おだ
)
やかだから、
漁
(
りょう
)
に
出
(
で
)
かけよう。」というので、三
人
(
にん
)
の
漁師
(
りょうし
)
は、ある
日
(
ひ
)
のこと、
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
って、
沖
(
おき
)
の
方
(
ほう
)
へこいでゆきました。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
漁
(
りょう
)
に
出
(
で
)
た
人々
(
ひとびと
)
は、なみ
子
(
こ
)
のおとうさんの
銀色
(
ぎんいろ
)
のふえを
手
(
て
)
にとって、ふしぎそうにながめるのでした。
青い玉と銀色のふえ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
昔
(
むかし
)
のことでした。この
海岸
(
かいがん
)
に
近
(
ちか
)
い
町
(
まち
)
の
人々
(
ひとびと
)
は、
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
って、
沖
(
おき
)
へ
出
(
で
)
て
漁
(
りょう
)
をしていました。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あわれな
娘
(
むすめ
)
の
兄
(
あに
)
は、こうした
寒
(
さむ
)
い
日
(
ひ
)
にも、
生活
(
せいかつ
)
のために、
沖
(
おき
)
へ
出
(
で
)
て
漁
(
りょう
)
をしていました。ちらちらと、
横
(
よこ
)
なぐりに、
雪
(
ゆき
)
は、
波
(
なみ
)
の
上
(
うえ
)
に
落
(
お
)
ちると、たちまち
消
(
き
)
えてしまいました。
海のまぼろし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうぞ、これから
町
(
まち
)
へ
売
(
う
)
るのを
織
(
お
)
らしてください。」と、
女
(
おんな
)
はいって、
毎日
(
まいにち
)
、
毎晩
(
まいばん
)
、
機
(
はた
)
を
織
(
お
)
りました。そして、もう、
冬
(
ふゆ
)
となって
漁
(
りょう
)
のできなくなった一
家
(
か
)
を
助
(
たす
)
けました。
はまねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それが、きこえることもあれば、またきこえぬこともあります。
笛
(
ふえ
)
の
音
(
ね
)
のきこえたつぎの
日
(
ひ
)
は、
船
(
ふね
)
を
沖
(
おき
)
へ
出
(
だ
)
しても、
漁
(
りょう
)
がないということです。」と、
宿
(
やど
)
の
人
(
ひと
)
は、
答
(
こた
)
えました。
海と少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
父親
(
ちちおや
)
は二
年前
(
ねんまえ
)
に、
海
(
うみ
)
へ
漁
(
りょう
)
に
出
(
で
)
かけたきり
帰
(
かえ
)
ってきませんでした。その
当座
(
とうざ
)
、たいへんに
海
(
うみ
)
が
荒
(
あ
)
れて、
難船
(
なんせん
)
が
多
(
おお
)
かったといいますから、きっと
父親
(
ちちおや
)
も、その
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
っているのだろうと
悲
(
かな
)
しみ
嘆
(
なげ
)
きました。
ろうそくと貝がら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
難船
(
なんせん
)
でない。
漁
(
りょう
)
がないというんだぜ。」
はまねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“漁”の解説
漁(いさり、りょう)とは、人間がさまざまな漁具を用いて、水産資源を捕獲する行為のことである。また、さまざまな漁具の種類、用法によって類別される漁の方法のことを漁法という。
なお、漁をおこなう行為のうち、その労働的側面に着目する場合、漁撈といって区別するのが一般的である。また、趣味・娯楽として楽しむ漁の場合は、とくに遊漁といって区別する。
(出典:Wikipedia)
漁
常用漢字
小4
部首:⽔
14画
“漁”を含む語句
漁夫
漁場
漁師
漁舟
漁人
漁業
漁火
漁船
漁色
不漁
漁村
大漁
女漁
海保漁村
鴎外漁史
王漁洋
漁師原
川漁
樵漁
漁樵
...