りょう)” の例文
これがかれこころおきてとなっていました。すこしでもりょうおおいのをよろこんだ、このあたりのまずしい生活せいかつをしている人々ひとびとは、わざわざかれみせへやってきました。
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしてこの問題の起こると同時に起こる疑問は、そもそも一人前というはいかなるりょうを指すかということである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
道衍の卓敬に対する、衍の詩句をりて之を評すれば、道衍りょう何ぞせまきやと云う可きなり。しかるに道衍の方正学ほうせいがくに対するはすなわおおいに異なり。方正学の燕王にけるは、実にあいれざるものあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
支那人しなじんしているちいさい料理店りょうりてんへ、わたしは、たびたびいきました。そこの料理りょうりがうまかったためばかりでありません。また五もくそばのりょうおおかったからでもありません。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
伯夷はくい りょう なんせま
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いつになく、りょうをすごしてってしまうと、かれはごろりとよこになって、ねむってしまったのです。
赤いガラスの宮殿 (新字新仮名) / 小川未明(著)
主人しゅじん女房にょうぼうは、小舎こやなかをはいて、きれいに、ちているまめや、小豆あずきひとところにあつめました。それは、かなりたくさんなりょうがあったのです。おおきなうつわなかれて、みせしておきました。
ごみだらけの豆 (新字新仮名) / 小川未明(著)