“不器量”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふきりょう37.5%
ぶきりょう37.5%
ふきりよう12.5%
ぶきりやう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれはそれ渡邊のうちに勤めている船上のいもとで、己とは年も違っているから、とても己の御新造ごしんぞにする訳にはいかん、不器量ふきりょうでも同役の娘を貰わなければならん
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「はてな、なんのおとだろう?」と、みみずは、ちょっとこえめて、そのおとみみをすましましたが、すぐに、あの不器量ぶきりょうなかえるのこえだとわかりましたから
春の真昼 (新字新仮名) / 小川未明(著)
貴族院議員の愛娘まなむすめとて、最も不器量ふきりようきはめて遺憾いかんなしと見えたるが、最も綺羅きらを飾りて、その起肩いかりがた紋御召もんおめし三枚襲さんまいがさねかつぎて、帯は紫根しこん七糸しちん百合ゆり折枝をりえだ縒金よりきん盛上もりあげにしたる
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その下には『みよりもない、貧しい、不器量ぶきりやうな家庭教師の肖像』と書け。