“器量人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりょうじん50.0%
きりゃうじん25.0%
きりやうじん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女房を寝とられてそんなふうに落着いていられるところなんざアこりゃア大した器量人きりょうじんだ、と皮肉を言うと、吉兵衛は、妙な含み笑いをして、俺が落着いていられるのには訳があるンだ。
顎十郎捕物帳:18 永代経 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
乳母 さいな、あのかたはッしゃるには、行儀ぎゃうぎもよければ深切しんせつでもあり、男振をとこぶりはよし、器量人きりゃうじんでもあり、流石さすが身分みぶんのある殿方とのがたらしう……おかゝさまは何處どこにぢゃ?
しかるに御家來ごけらい天晴あつぱれ器量人きりやうじんさふらふとな、祝着しふぢやくまをす。さて其者そのもの取立とりたつるにきて、御懸念ごけねんのほども至極致しごくいたせり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)