“ぶきりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不縹緻54.5%
不器量13.6%
不容貌9.1%
不綺麗9.1%
不容色4.5%
不綺緻4.5%
無縹緻4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小兵こひょうではあるが着飾らない程に身なりも整っておるし、一部でひどく悪口いうほど不縹緻ぶきりょうでもないし、才気を鼻にかける男とも見えない。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど今日は、どうしたのか、時刻がおくれたのか早いのか、見知っている三人の一人だも乗らぬ。その代わりに、それは不器量ぶきりょうな、二目とは見られぬような若い女が乗った。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
八五郎も一応はこの飯炊き女を疑いましたが、不容貌ぶきりょうで、そのうえ小柄で、ボロ切れのような見る影もない姿を見せつけられると、つまみ喰い以上の悪事などは出来そうにも思われません。
容色のわるい女はいくら才があっても男が相手に為ない。時雄も内々胸の中で、どうせ文学を遣ろうというような女だから、不容色ぶきりょうに相違ないと思った。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「そらそうと、この間の婦人大会にお染久松のお染が演説したと言うが、お染って 別嬪さんかいな? 名高い女は、昔から不綺緻ぶきりょうに限っているように思ったが、お染も、私には別嬪と思えないが……」
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
申し合せたように無縹緻ぶきりょうの女ばかりだ。女の手足は、朝の七時に動き初まると、夜の十時にならなけれや止まない。
悪魔 (新字新仮名) / 小川未明(著)