“不容貌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶきりやう50.0%
ぶきりょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不容貌ぶきりやうな爲に拾手ひろひてが無かつたのだとでも見るかと思つてるからなので、其麽そんな女だから、何の室へ行つても、例の取て投げる樣な調子で、四邊あたり構はず狎戲ざれる、妙な姿態しなをする。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
自分が二十五にもなつて未だ独身ひとりみで居るのを、人が、不容貌ぶきりやうな為に拾手が無かつたのだとでも見るかと思つてるからなので、其麽そんな女だから、へやへ行つても、例の取て投げる様な調子で
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
伊右衛門は又市のことばによってお岩は不容貌ぶきりょうな女であるとは思っていたが、それでもどんな女だろうと思って怖いような気もちでのぞいてみた。
四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
八五郎も一応はこの飯炊き女を疑いましたが、不容貌ぶきりょうで、そのうえ小柄で、ボロ切れのような見る影もない姿を見せつけられると、つまみ喰い以上の悪事などは出来そうにも思われません。