不器量ふきりょう)” の例文
あれはそれ渡邊のうちに勤めている船上のいもとで、己とは年も違っているから、とても己の御新造ごしんぞにする訳にはいかん、不器量ふきりょうでも同役の娘を貰わなければならん
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
放つ矢のあたらぬはこちらの不手際ふてぎわである。あたったのに手答てごたえもなくよそおわるるは不器量ふきりょうである。女は不手際よりは不器量を無念に思う。藤尾はちょっと下唇をんだ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今の身の上は町人と交際つきあいもする身の上だがまさか町人と縁組をするもいやだし、何か手捌てさばきも出来るような柔和な屋敷者で、遊ばせ言葉で無ければと仰しゃる、そうかと云って不器量ふきりょうでもいかんし