“秤量”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかり42.9%
しょうりょう28.6%
しやうりやう14.3%
ひょうりょう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こいつは日本左衛門と秤量はかりに掛けてどッちともいえない凶状持ち、秦野屋という老賊ではないかと。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが、その結果、理智の秤量しょうりょうが反対になってしまって、かえってこっちの方が、犯人のしつらえた秤皿さらの上に載せられてしまったのだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
秤量しやうりやうにかけるやうにして、高い租税を払はなければ飲めないばかりか、川水の姿を見ようとすれば、鉄橋の下の、鉄漿溝おはぐろどぶのやうに、どす黒く濁つた水を、夕暮の空に、両岸の燈火の幻影で
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
アダム・スミスの誤謬ごびゅうの第二は、貨幣にて秤量ひょうりょうしたる富の価値をば、直ちにその人生上の価値の標準としたことである。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)