“鉄漿溝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おはぐろどぶ88.9%
はぐろどぶ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田甫たんぼに向いている吉里の室の窓の下に、鉄漿溝おはぐろどぶを隔てて善吉が立ッているのを見かけた者もあッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
鉄漿溝おはぐろどぶというのについて揚屋町あげやまちの裏の田町の方へ、紺足袋に日和下駄ひよりげた、後の減ったる代物しろもの、一体なら此奴こいつ豪勢に発奮はずむのだけれども、一進が一十いっし二八にっぱちの二月で工面が悪し
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
吉原土手で辻斬にあったやつがお鉄漿溝はぐろどぶの中へころげこんで、そこに三年三月みつきつかっていたというようなおんぼろ駕籠。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)