“揚屋町”の読み方と例文
読み方割合
あげやまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「島原のくるわ、今は衰へて、曲輪くるわの土塀など傾き倒れ、揚屋町あげやまちの外は、家もちまたも甚だ汚なし。太夫の顔色、万事祇園に劣れり」
鉄漿溝おはぐろどぶというのについて揚屋町あげやまちの裏の田町の方へ、紺足袋に日和下駄ひよりげた、後の減ったる代物しろもの、一体なら此奴こいつ豪勢に発奮はずむのだけれども、一進が一十いっし二八にっぱちの二月で工面が悪し
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
むむ美登利さんはな今の先己れの家の前を通つて揚屋町あげやまち刎橋はねばしから這入はいつていつた、本当に正さん大変だぜ、今日はね、髪をかういふ風にこんな嶋田しまだに結つてと、変てこな手つきして
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)