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揚屋町
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あげやまち
ふりがな文庫
“
揚屋町
(
あげやまち
)” の例文
「島原の
廓
(
くるわ
)
、今は衰へて、
曲輪
(
くるわ
)
の土塀など傾き倒れ、
揚屋町
(
あげやまち
)
の外は、家も
巷
(
ちまた
)
も甚だ汚なし。太夫の顔色、万事祇園に劣れり」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
鉄漿溝
(
おはぐろどぶ
)
というのについて
揚屋町
(
あげやまち
)
の裏の田町の方へ、紺足袋に
日和下駄
(
ひよりげた
)
、後の減ったる
代物
(
しろもの
)
、一体なら
此奴
(
こいつ
)
豪勢に
発奮
(
はず
)
むのだけれども、一進が
一十
(
いっし
)
、
二八
(
にっぱち
)
の二月で工面が悪し
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
むむ美登利さんはな今の先己れの家の前を通つて
揚屋町
(
あげやまち
)
の
刎橋
(
はねばし
)
から
這入
(
はい
)
つて
行
(
いつ
)
た、本当に正さん大変だぜ、今日はね、髪をかういふ風にこんな
嶋田
(
しまだ
)
に結つてと、変てこな手つきして
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
道の片側は
鉄漿溝
(
おはぐろどぶ
)
に沿うて、
廓者
(
くるわもの
)
の住んでいる汚い長屋の立ちつづいた間から、江戸町一丁目と
揚屋町
(
あげやまち
)
との非常門を望み、また女郎屋の裏木戸ごとに引上げられた幾筋の
刎橋
(
はねばし
)
が見えた。
里の今昔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
貴方が御勘当になれば
私
(
わたくし
)
はあなたをベロ/\
甜
(
な
)
めますよ、あなたが御勘当になれば
揚屋町
(
あげやまち
)
の裏
辺
(
あたり
)
の小粋な処へ
世帯
(
しょたい
)
をお持たせ申して、私が仕送りをして御不自由はおさせ申しませんで
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
揚屋町
(
あげやまち
)
の
通
(
とほり
)
を
伝馬
(
てんま
)
担
(
かつ
)
いで
奔
(
はし
)
るなんて
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
涙ながらに「日本色里の総本家」という昔の誇りを
弔
(
とむろ
)
うて、「
中
(
なか
)
の
町
(
ちょう
)
」「
中堂寺
(
ちゅうどうじ
)
」「
太夫町
(
たゆうまち
)
」「
揚屋町
(
あげやまち
)
」「
下
(
しも
)
の
町
(
ちょう
)
」など、一通りその隅々まで見て歩くのはまだ優しい人で
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
むゝ
美登利
(
みどり
)
さんはな
今
(
いま
)
の
先
(
さき
)
己
(
お
)
れの
家
(
うち
)
の
前
(
まへ
)
を
通
(
とほ
)
つて
揚屋町
(
あげやまち
)
の
刎橋
(
はねばし
)
から
這入
(
はい
)
つて
行
(
ゆつ
)
た、
本當
(
ほんとう
)
に
正
(
しやう
)
さん
大變
(
たいへん
)
だぜ、
今日
(
けふ
)
はね、
髮
(
かみ
)
を
斯
(
か
)
ういふ
風
(
ふう
)
にこんな
島田
(
しまだ
)
に
結
(
ゆ
)
つてと、
變
(
へん
)
てこな
手
(
て
)
つきをして
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
道の片側は
鉄漿溝
(
おはぐろどぶ
)
に沿うて、
廓者
(
くるわもの
)
の住んでゐる汚い長屋の立ちつゞいた間から、江戸町一丁目と
揚屋町
(
あげやまち
)
との非常門を望み、また、女郎屋の裏木戸ごとに引上げられた幾筋の
刎橋
(
はねばし
)
が見えた。
里の今昔
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
揚
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“揚屋”で始まる語句
揚屋
揚屋入
揚屋路地
揚屋構
揚屋酒